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eri kawasaki - art work
自立していて、心には優しい愛があり、ありのまま、エレガントな、
フェミニンの中にあるマスキュリニティ--。
そんな、複雑さに溢れる女性の葛藤、力強さを、私独自の視線で表現している。
私たちの不完全さと、女性の内面の美しさや感情、この世には無駄なものはないという
3つのテーマを、アクセサリー廃材なども用いて描き出している。
小さい頃からただ無心に絵を描くのが好きで、自分と対話する絵画を描き続けている。
2008年、アクセサリーデザイナーとして自身のブランドを立ち上げた。
ーワタシの素直な気持ちー
私にとって絵を描く行為は、小さい時から日常で当たり前だったもの。
アウトプットしたい時に筆を取る鉛筆を握る旅先でも、おうち時間でも。
アクセサリーのワタシがみんなにとっては見えてるワタシかもしれないけど、
絵を描く私は、見せなくてもいいと思ってきた部分。
誰しも全部見せてる見えてる訳ではなく見せてない、見せなくてもいい、
むしろ見せたくない部分もある訳で。
そんな私にそばにある日常の絵を描くという行為を見せるのは、ちょっと恥ずかしい気持ちもあったけれども、私が描く絵を見てみたいと言われて、じゃーとみんなに2年前くらいから
SNS通して少しずつご紹介してます。私がありのまま感じたものをアウトプットした絵で、
すごく癒された…飾りたいと購入頂いてオーダー頂いて感謝です。
私が描いた絵を飾ってもらうことで少しでも心が豊かになったり
ありのままでいいんだなと感じてくれたらと思っています。
independent and got kindness of love.
she is as she is...
elegant and has maleness inside her femaleness,
overflowing conflict, strength and energy.
coffee loving jewerly designer expresses our incomplete and sustainable world
by using coffee grounds , pearls, metalic pieces and waste texture.
art work EXHIBITION NEWS
2023.06.09-06.11
TAIPEI EXHIBITION
崋山1914 文創園区東二館
Republique desArts
(レピュブリック・デザール)
Numero 2 に掲載頂きました
評論 を フランソワーズ・イカールさんから頂いております。
以下評価和訳
『女性像としての自我を見つめる眼差しの力』
ERI KAWASAKIの作品は、学問的なプレッシャーや技術的なルールに縛られることなくアーティストが自由に表現する、シンギュラーアートムーブメントに分類することができるでしょう。ルールは、アーティストが自分のテクニックを発明するときに、必要に応じて作るものです。『あの子』シリーズは、若い女の子の顔を描いた具象画です。共通するのは、すべての顔が正面を向いていて、目は大きく見開かれ、金髪に塗られた部分にマーカーやペンでストレートやウェーブのヘアスタイルが描かれていることです。
もうひとつの特徴は、まぶただけでなく、口を使って表情を作っていることです。画家が表現したかったのは完璧な美しさではなく、それぞれ異なる特徴を持つ女性たちです。まるで鏡を見ているかのように、全員がこちらを直視しています。誰一人笑っておらず、全員が自分の前を見ていて、まるで私たちを凝視しているかのようです。ステレオタイプと個性の中間に位置するERI KAWASAKIの女性像は、私たちの注意を引き、挑発します。彼女は、女性の複雑さを表現したいのだということが、観る者に伝わってきます。彼女が描く女性たちは、それぞれが何かひとつユニークな部分を持っています。「他者との違いを受け入れること」、それが彼女が私たちに送っているメッセージだと思います。
『雨』は、通常の雨の描写とはかけ離れた、魅力的な絵です。キャンバスは水平に2つに区切られ、上部が青、下部が緑になっています。これは非常に珍しいアートで、落ちてくる雫とか、途切れることのない小川として雨が描かれているのではなく、雨によって宇宙が変容し、通常の風景が何も見えなくなっている様子が描かれています。暗い雲に覆われた怪しげな空と、川のようになってしまう地面の間に、個人は押し潰されているのです。紺色と緑色で描かれた光のストロークによって、水の流れが抽象的に表現されています。作家は私たちに、雨のイメージではなく、雨の感覚を与えてくれます。
ERI KAWASAKIの作品の中で最も謎めいているのは、最後の作品『あの子の気持』です。平坦なブルーの背景の中央に、バナナなのか、それとも別の何かなのか、解読しがたい文字が描かれています。ここでは、何が書かれているかではなく、なぜ書かれているか、が重要なのです。この絵は、私たちにメッセージを読ませるのではなく、心理的な要素や感情を伝えようとしています。あの子を理解するということは、彼女がなぜメッセージを書いているのか、どんな気持ちなのかを理解するということです。この作品は、シンプルな文字の集まりをキャンバスの中心に置くことで、観る者の注意をそこに向け、自問自答させることに成功しています。
評論 フランソワーズ・イカール
2021年、芸術文化勲章を受勲。
芸術振興協会 ARTEC 会長、ヨーロッパと世界の女性アーティスト市民の会アルトゥエルスグループ会長、ラバーゼ事務局長、フランス芸術記者組合会員、職業芸術家組合会員、芸術・科学・文学会員。SMLH (レジオン・ドヌール勲章会員協会)準会員、ヨーロッパ芸術科学文学アカデミー(AESAL)会員。
トゥール大学を卒業後、ルーヴル美術館の肖像画家であった父のもとでデッサンとパステルを学ぶ。教師としてのキャリアをスタートさせ、BTS (上級技術者免状)のコミュニケーションと心理社会学、創造性を専門に指導。ラジオ番組の司会、テレビ出演など多くのメディアでも活躍している。